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1. レース概要
- 開催日:2025年9月14日
- 天候:晴れ
- 気温:25℃前後
- 総合タイム:11:36:18
- 総合順位:1032位/2339人
- エイジ45-49:124位/322人
種目別タイム
- スイム(3.8km):1:11:34(1:53/100m)
- バイク(180km):6:27:10(27.8km/h)
- ラン(42.2km):3:42:39(5:17/km)
2. 感想
「ニースの碧い海を泳ぎ、アルプスのふもとの坂を登り、地中海を横に見ながら走る」――まさに“世界選手権の舞台”を全身で味わえた最高の一日でした。
7月の皆生大会では総合24位・エイジ2位
の時よりも高いパフォーマンスが出せるコンディションで挑みましたが、結果は世界の厚い壁を実感するレースに。スイムはノンウェットにしては悪くない。バイクは下りで3度命の危険を感じ、ランでは吐き気との戦い。
でも「過去一番出し切った」と胸を張れる内容になりました。
世界のトップ選手たちのスピードに圧倒されつつも、同じコースを走り、同じ声援を受けてゴールにたどり着けたのは大きな財産です。
3. 感謝
まず、この大会を支えてくれた運営・ボランティア・地元の皆さんに感謝します。ニースの街全体が大会を歓迎してくれて、沿道からの「アレー!」の声が本当に力になりました。
そして、自分をここまで導いてくれた多くの人たちへ。
- ケアンズでスロット獲得を後押ししてくれ、今回も同室で支えてくれた原さん。
- 厳しくも的確に練習メニューを組み、いつも相談に乗ってくれる高橋コーチ。
- バイクを完璧に整備して送り出してくれる出本さん。
- チームDEMOTOのみんなの熱い応援。
- ツアーを安全に引率してくれた津川さんとサムサカイさん。
- そして、レース当日の朝のおにぎりを用意してくれた松嶋啓介さん。あの一口で「日本人で良かった」と思いました。
最後に――家族を守り、会社を回し、僕を安心してレースに送り出してくれた妻・友紀ちゃん。本当にありがとう。今回のフィニッシュは友紀ちゃんのおかげです🙇♂️
4. レース詳細(競技者向け)
スイム(3.8km)
- タイム:1:11:34
- 平均ペース:1:53/100m
計画
ゆっくり大きく泳ぐことを意識。
- 息継ぎの際に左手が落ちない
- 真下を見る
- 手は肩幅に入れる
- 腰を落とさない
- ヘッドアップは極力しない
- 可能な限りドラフティングを活用
スタート前補給はジェル2本+カフェイン100mg。
実際の泳ぎ
海は前々日の試泳より穏やか。初めてのスイムスキンで挑みましたが、特に違和感なく泳げました。
750mのロングレグでは、200mごとのブイを息継ぎ時に確認しつつ、基本はヘッドアップなし。マーク回航のときだけ確認しました。左右の選手の動きや前方の泡を頼りに進み、ほぼ全編でドラフティングに成功。レース後は「寒かった」という声が多かったですが、私は不思議と寒さを感じませんでした。
Garminのログでは3,645mを1:58/100mペース。ウェットスーツなら1:50/100m、スイムスキンでは2:00/100mくらいと想定していたので、おおむね予想通りの結果でした。
トラブル・改善点
脇の下や首の後ろが擦れてレース後はかなり痛みがありました。スイムスキンでもワセリンを塗るべきだったと反省。
さらにT1で大失敗。バイクトランジションバッグを取りに行くと「ない!」。誰かが間違えて持っていったと思い、更衣室テントを探し回りましたが見つからず。もう一度ラックに戻ってナンバーを確認すると…自分の見間違いでした😱。前日にわ
ざわざ写真まで撮って確認したのに、場所を間違えるという凡ミス。ここで無駄に焦りとタイムをロスしました。


バイク(180km)
- タイム:6:27:10
- 平均速度:27.84km/h
- NPパワー:148W
- TSS:294
- 獲得標高:2,488m(Garmin)
計画
想定タイムを6時間30分に設定。
- FTP:218W
- 目標TSS:280
- 目標NP:143W
- 登り:160〜175W
- 平坦:145〜155W
- 下り:0〜140W
去年ひらめちゃんがNP168で6:18だったので、「自分だと7時間かかるかも」と考え、計画パワーの下限から入ることにしました。
実際の走り
市街地を抜けるとすぐ急斜面。丘を越えて一度下り、そこから本格的な約20km・2時間弱の登坂がスタート。冷えたせいか途中でどうしてもトイレに行きたくなり、坂半分あたりのエイドで寄り道。その後は不思議と股関節が軽くなり、脚がスムーズに回るように。
登りの大部分はNP160W前後で刻み、3/4ほど登った時点で「これなら7時間はかからない」と確信し、少しペースを上げました。ゾーン2〜3で淡々と回すだけなので、登り自体は想定より楽に感じました。
登り切った後は向かい風のローリング区間。ここでは「絶対に1人で走らない」を徹底。パックに乗り、効率良く進むことを意識しました。
下りも同様に単独は避け、前方2〜3台の後ろにつき、パック走行をキープ。どうしても抜く必要がある時は左コーナーを利用し、比較的安全にオーバーテイク。時には時速50km超でも踏まなければついて行けない場面もあり、S字やヘアピン、段差の連続にサイコンを見る暇すらなし。集中を切らしたら一瞬で終わる、そんな緊張感でした。
危ない場面は3回。
1回はスピードの出し過ぎ。
2回目は横風でフロントが30cmほど流され、「あ、落ちた」と一瞬覚悟。
3回目はコーナーで車体を倒している時に突風を受け、ハンドルを取られた瞬間。どちらも九死に一生でした。
実際、コース上では6人ほどの落車を目撃し、救急車も何度も行き来。余談ですが、ツアーメンバー20人中3人が落車し、1人は骨折、1人は車椅子帰国という事態。改めて“無事に戻ること”の価値を痛感しました。
市街地に戻ってからは軽く回しながら補給し、ランに備えて体勢を整えました。標高2,400mを登った割には、まだ脚に余裕を感じられました。
補給計画
- ドリンク:グリコCCD 750ml×2、モルテン白360 750ml×1
- ジェル:アクティバイク×5、アミノバイタル×1
- 摂取ペース:ドリンク500ml/時(約40g糖質)、ジェル1本/時(約40g糖質)
→糖質摂取量:60〜80g/時
実際の補給
スイム後に冷えていた影響で、序盤はドリンクが進まず。代わりにジェルを前倒しして40分間隔で摂取。エイドで追加のモルテン白・黒を確保し、最終的にジェルは合計8本。ドリンクは2.3ℓほど消費。糖質は合計約500g(77g/時)で、吐き気もなく安定して摂取できました。




ラン(42.2km)
- タイム:3:42:29
- 平均ペース:5:17/km
- 補給計画:ジェル1本/1h、カフェイン200mg
実際の走り
T2ではトイレに寄るつもりが場所が分からず、そのままランスタート。時計を見たらいきなり4:40/km。慌てて4:50/km台に落としましたが、脚には余裕があり「もしかしてサブ3.5いけるかも?」と欲が出て、そのまま押していくことにしました。
ところが5kmを過ぎ、折り返してみると強烈な向かい風。スタート直後は追い風だったので、思った以上にペースが落ちました😭。さらに8km地点で我慢できず、T2で行けなかったトイレ(小)に駆け込みました。
10kmを過ぎてジェル+カフェイン100mgを摂取したまでは順調。しかしその後、徐々に気分が悪くなり、補給が辛くなる展開に。コーラ、プレシジョン、水、オレンジなどいろいろ試しましたが、どれも効果は薄く、20km地点では吐き気で一瞬立ち止まるほど。ジェルも25kmで2本目を摂ったのを最後に、それ以上は受け付けませんでした。
心拍数は120(72%)と低めなのに、体は前に進まず。「こんなに気持ち悪いのに心拍は余裕って…」と泣きたくなりました😭。
30kmでカフェイン100mgを追加して、なんとか気持ちを立て直し。キロ5分台前半で必死に粘りました。沿道から「アレー!アレー!Yoichi!」と声援を受けると自然に脚が動き、最後の力を振り絞れました。
フィニッシュ
最後はパーソナルニーズに置いてあった日本国旗を手にゴールへ。過去一番「出し切った」フィニッシュでした。
ゴール後はフィニッシャーエリアでしばらく横たわり、寒気と吐き気で動けず。食欲もなく、「周りの外国選手たちはゴール直後にバクバク食べてるのに…胃袋まで世界レベルか」と感心しながら横になっていました。







5. 総評
- スイム:計画通りに泳げて「まあまあ」の仕上がり。
- バイク:安全に走れたが、もっと踏めた余地あり。
- ラン:吐き気に苦しみ、思うように走れなかった。
良かった点
- スイムとバイクで計画を守り、安定した展開にできたこと。
- 新しく投入したEKOIのエアロヘルメットは効果抜群。
改善点
- バイクはTSS280にこだわらず、300前後を目標にしても良さそう。
- ランの吐き気対策は必須。宮古島の時のように、ジェルを減らす方が結果的に良い可能性も。
- 基礎的なスピード不足を痛感。神経系の高出力トレーニングを取り入れて、スピードの底上げが必要。そのためには練習時間の投下も増やしていく必要がある。
次の目標
- スイム:1分45秒サークルを余裕を持って回す泳力
- バイク:FTPを4.4倍まで引き上げる
- ラン:サブ3達成
そして、その力を次戦の IRONMAN台湾 にぶつけ、KONAスロットを獲りに行く!

